サイズ集計は発注の最大のボトルネック
オリジナルTシャツ発注で最も時間がかかるのがサイズ集計です。メンバーの回答が揃わず、発注が遅れるケースが後を絶ちません。効率的な集計方法を解説します。
3つの集計方法
- Googleフォーム: 最も効率的、自動集計
- Excel・Googleスプレッドシート: 既存データと連携しやすい
- 紙の回覧: デジタルが苦手な層向け
先に型番を決めて、フォームの選択肢をその型のサイズ表に合わせる
フォームのサイズ欄を「S/M/L/XL/2L/3L」のような汎用の並びで作ると、あとで型番を決めたときに表記が合わなくなります。メーカーのサイズ表は型番ごとに表記が違い、同じ大きめのサイズでも「XL・XXL」と書く型と「LL・3L」と書く型があるからです。preTTy で扱う定番3型について、各商品ページのサイズ表に載っている表記を並べました。
| 型番 | キッズ | レディース | 大人 |
|---|---|---|---|
| 5.6oz スタンダードTシャツ(00085-CVT) | 100・110・120・130・140・150 | WM・WL | S・M・L・XL・XXL・XXXL |
| 5.6oz コットンTシャツ(5001-01) | なし | なし | S・M・L・XL・XXL・XXXL |
| 4.4oz ドライメッシュTシャツ(00300-ACT) | 100・110・120・130・140・150 | WM・WL | SS・S・M・L・LL・3L・4L・5L・6L・7L(6L・7Lは一部カラーのみの場合あり) |
先生や保護者の分も一緒に作るなら、キッズとレディースのある00085-CVTか00300-ACT、大人だけなら5001-01でも足ります。フォームの選択肢は、決めた型番の表記をそのまま並べてください。フォームに貼るサイズ表の画像も同じ型番のものを使います。「L」の身幅が型番によって最大12cm違うことはサイズ表の横断比較で詳しく扱っています。
もう1つ、自動見積もりのサイズ欄は S・M・L・XL・XXL・4L・5L の7つで、追加料金は XXL が1枚+100円、4L が+150円、5L が+200円です。キッズ、WM・WL、SS、LL・3L、XXXL のように欄の名前と一致しないサイズが出たときは、見積もりを保存してLINEで送る際に、型番のサイズ表どおりの内訳を書き添えて確認してください。
Googleフォームの作り方
- Googleフォームにアクセス
- 「空白」から新規作成
- 質問項目を追加
- 回答をスプレッドシートに連携
- URLをクラスLINE等で共有
設定で気をつけたいのは2か所です。「回答を1回に制限する」をオンにすると、回答者はGoogleアカウントへのログインが必要になります。アカウントを持っていない生徒や保護者がいるならオフにしておき、二重回答は氏名の列で見つけます。「回答の編集を許可する」をオンにしておくと、送信後にサイズを変えたい人が自分で直せるので、幹事への修正の連絡が減ります(どちらもGoogleのヘルプ「フォームを公開して回答者と共有する」で確認、2026年9月26日)。締切を過ぎたら、公開アイコンから「回答を受付中」をオフにすれば、それ以降の回答は入りません(同「フォームの回答を表示、管理する」)。
フォームに含める必須項目
- 氏名(姓名両方)
- Tシャツサイズ(決めた型番のサイズ表の表記どおり)
- クラス・所属(該当者が多い場合)
- 支払い方法の希望
- 特記事項(受け取り方法など)
サイズ選択で失敗しない項目設計
- サイズ表を画像で表示
- 普段のTシャツサイズを別項目で聞く(参考情報として)
- 「迷ったら大きめ」の注意書きを入れる
- 身長・普段の服のサイズを聞く
回答が集まったら — サイズ別の枚数はCOUNTIFで数える
回答をスプレッドシートにリンクしたら、別のシートにサイズの一覧を作り、隣のセルでサイズごとの枚数を数えます。サイズの回答がC列に入っているなら、Mの枚数は =COUNTIF(C:C,"M") で出ます。COUNTIFは、範囲の中で条件に一致するセルの個数を返す関数です(Googleのヘルプ「COUNTIF」)。最後に全サイズの合計が回答者数と一致するかを確かめると、選択肢の打ち間違いや未回答の空欄に気づけます。
数え終えたら、自動見積もりのサイズ欄に転記します。見積もり画面では、M以外のサイズに枚数を入れると、Mが残りの枚数に自動で合わせられます(Mを直接書き換えるまで)。合計枚数を先に入れ、M以外のサイズを順に入れていけば、合計がずれずに内訳が埋まります。
集計人数が29人・49人なら、1枚足した方が総額が下がる
preTTy の数量割引は、枚数帯ごとに1枚あたりの値引き額が決まる定額方式で、20・30・40・50・100枚で1段ずつ深くなります。そのため集計人数が帯の境目のすぐ手前だと、予備を1枚足した方が総額が下がることがあります。5.6oz 00085-CVT・普通色1色で、クラスTに多い2つのプリント位置について、人数分と1枚多い場合の総額を自動見積もりで比べました(税込・東京都あての送料込み・2026年9月26日算出。サイズはすべてS〜XLで計算)。
| 集計人数 | 胸ワンポイント+背面A4:人数分 → +1枚 | 背面A4のみ:人数分 → +1枚 |
|---|---|---|
| 19人 | 49,389円 → 49,940円(+551円) | 38,027円 → 37,980円(−47円) |
| 29人 | 72,199円 → 71,650円(−549円) | 54,857円 → 53,710円(−1,147円) |
| 39人 | 92,809円 → 93,160円(+351円) | 69,487円 → 69,240円(−247円) |
| 49人 | 114,069円 → 113,870円(−199円) | 84,767円 → 83,970円(−797円) |
| 99人 | 225,289円 → 226,540円(+1,251円) | 166,087円 → 166,740円(+653円) |
29人と49人は、どちらの位置でも1枚足した方が安くなり、予備も1枚手元に残ります。19人と39人は位置によって分かれ、胸+背面では1枚足すと351〜551円上がります。99人から100枚にしても値引きは1枚10円しか深くならないので、どちらの位置でも総額は上がります。差はいずれも数百円なので、予備を持つかどうかで決めてかまいません。足す1枚をXXL以上にするとサイズの追加料金が乗るため、表の差額どおりにしたいならS〜XLで足してください。
集計を早く終わらせるコツ
- 回答期限を明確に(「○月○日18時まで」)
- リマインドを3日前・前日・当日に送る
- 未回答者を可視化して個別連絡
- 幹事が代理入力できる柔軟性
リマインドには、締切と「回答しなかった場合の扱い」を書いておくと、あとで揉めません。クラスLINEにそのまま貼れる文面の例です。
「クラスTのサイズ回答がまだの人へ。締切は○月○日18時です。フォームは3問で終わります →(フォームのURL)。迷ったら、いちばん着ているTシャツを平らに置いて身幅を測り、フォームのサイズ表と比べてください。締切までに回答がない人は、幹事がMで注文します。」
回答率を上げる工夫
- フォーム入力時間の目安を明記(「30秒で完了」)
- 1画面で完結するシンプルさ
- 入力必須項目を最小限に
- スマホで入力しやすいレイアウト
紙運用が必要な場合
高齢者が多い会員や、デジタル苦手層が含まれる場合は紙も併用します。
- 用紙は A4サイズで見やすく
- 全員の名前リストを事前印刷
- サイズ表の画像を大きく
- 回収窓口を明確に
集計後の確認
- 合計枚数が予算と合うか
- 極端に大きい/小さいサイズの在庫確認
- 特記事項に対応が必要な項目があるか
- 代理入力の項目が正確か
サイズの内訳が決まらないと注文を確定できません。製作はデザイン確定後に始まり、発送まで標準で5〜7営業日、特急仕上げ(+500円/枚)で3〜4営業日なので、Tシャツを使う日から逆算して集計の締切を置いてください。
テンプレート(Googleフォーム)
以下の項目を含むテンプレートを使用すると効率的です。
- 氏名(記述式)
- Tシャツサイズ(ラジオボタン)
- サイズ表画像
- 質問・要望(記述式、任意)