最初にやるのは「原因の切り分け」
段ボールを開けてプリントのかすれを見つけた瞬間は誰でも慌てますが、不良品対応で結果を左右するのは連絡の早さと、その前のひと呼吸の切り分けです。「業者側のミスなのか、自分たちの申告ミスなのか」で、無償対応になるかどうかがほぼ決まります。多くの業者の扱いは次のように分かれます。
| 状況 | 一般的な扱い |
|---|---|
| プリントのかすれ・ズレ・色違い | 業者起因 → 無償再製作または返金 |
| ボディの汚れ・穴・縫製不良 | 業者起因 → 無償交換 |
| 注文と異なる商品・枚数不足 | 業者起因 → 無償対応 |
| 配送中の破損・水濡れ | 写真確認のうえ無償交換(期限が短いことが多い) |
| サイズ違い(注文時の申告ミス) | 注文側起因 → 交換不可が一般的 |
| 色味・質感がイメージと違う | 感覚差 → 返品対象外が一般的 |
ここで重要なのは、どの業者も連絡期限を設けていることです。到着後数日〜1週間以内と定める業者が多く、期限を過ぎると業者起因の不良でも対応を断られることがあります。納品されたら配布前に、袋から出して枚数・サイズ内訳・プリント面を一度チェックしてください。配ってしまった後では「使用による劣化」との区別がつかなくなります。
連絡前に揃える5点セット
電話やLINEで「プリントがかすれていて…」と伝えるだけでは、業者側も現物を見るまで判断できず、やり取りが往復して日数を失います。最初の連絡に次の5点を揃えると、1回のやり取りで提案まで進みやすくなります。
- 注文番号(メールや見積もり画面に記載)
- 写真 — 全体1枚+不良箇所のアップ1枚以上。かすれは正面から、汚れは定規やコインを添えるとサイズ感が伝わる
- 不良の内容と該当枚数(例: 30枚中2枚の左胸プリントに横スジ)
- 希望する対応(再製作か返金か)
- 使用予定日 — イベントが迫っているなら最初に伝える。再製作の優先度と現実的な選択肢(当日は予備でしのぎ後日再製作、など)が変わる
連絡から再発送までの一般的な流れ
- 期限内に連絡し、写真と注文番号を送る
- 業者が内容を確認し、再製作・交換・返金のいずれかを提案
- 不良品の現物を返送(業者起因なら着払い=業者負担が通例)
- 再製作品の発送、または返金処理
返送方法は必ず業者の指示を待ってください。先に自己判断で送ると、送料の負担や現物確認の段取りでこじれることがあります。
preTTyの場合 — 明文化された保証の範囲
preTTy(創業1994年)は保証内容を品質保証制度と返品・交換の条件の2ページで明文化しています。掲載している内容の要点は次のとおりです。
- 全数目視検品 — プリント後の全商品を1枚ずつ検品。基準はプリント位置ズレ±5mm以内・インクかすれや異物混入・ボディの汚れや縫製不良・刺繍のほつれや糸色違い・カラーとサイズの最終照合の5項目
- 不良品100%交換保証 — 弊社起因の不良は全額返金または無償再製作
- 連絡期限 — 到着後7日以内(配送中の破損は3日以内)。LINEまたは電話で写真を添えて連絡
- 返送は着払い — 弊社負担の着払いラベルを発行。提案までは通常1〜2営業日、返金の場合は7営業日以内に入金
再製作は最優先で着手しますが、再発送までの日数は不良内容と時期で変わるため個別案内です。サイズ違い(注文時の申告ミス)とイメージ違いは返品・交換の条件のとおり対応できません — この線引きは次の2つの節に直結します。
サイズ交換ができない前提で、予備をどう持つか
プリント済みのオリジナル商品は再販できないため、申告ミスのサイズ交換を受ける業者はほとんどありません。つまりサイズ問題は「交換で直す」のではなく「注文時に吸収しておく」ものです。
- 迷ったサイズは大きい方に寄せる(着られないより大きい方が実害が小さい)
- 20枚以上ならM・Lを各1枚多めに入れておく — 数量割引は1枚あたり定額で効くため、予備を足しても単価はむしろ下がる方向に働く
- 集計は本人入力のフォームで行い、幹事の転記を挟まない(転記ミスは申告ミス扱い)
追加注文 — 単価とデータ保管を先に確認する
納品後に「自分も欲しい」というメンバーが出てくるのはよくある展開ですが、追加注文には初回と違う条件が2つあります。
1つ目は枚数と単価。preTTyの最小ロットは追加分でも10枚からで、単価は追加分の枚数で決まります。普通色1色・胸ワンポイント1箇所の自動見積もり実額(税込・送料別)で、10枚なら1枚1,422円〜、20枚なら1,322円〜、30枚なら1,317円〜。初回30枚の単価と追加10枚の単価は同じにならないため、希望者が数人しかいないなら「次のイベント分と合算して20枚にする」方が合理的なこともあります。追加10枚と20枚の単価差を試算すると、集金額を決めてから募集をかけられます。
2つ目はデザインデータ。追加注文の前に、初回のデータを業者が保管しているかを確認してください。保管されていれば入稿をやり直さずに済み、位置やサイズも初回と揃います。あわせて自分たちの手元にも最終入稿データ(元ファイルと書き出し済み画像の両方)を残しておくと、業者を変える場合や年をまたぐ再注文でも詰まりません。なお同じデータでも、ボディの生地ロットやインクの発色で初回と色味がわずかに変わる可能性は業者を問わずあります。初回分と混ぜて配布するなら、その旨をメンバーに一言伝えておくとクレームになりません。
よくある質問
不良品はいつまでに連絡すればいいですか?
業者ごとに期限が定められており、到着後数日〜1週間以内が一般的です。preTTyは到着後7日以内(配送中の破損は写真確認のため3日以内)と定めています。期限より重要なのは「配布前に検品する」ことで、配布後は使用による劣化と区別がつかず、業者起因の不良でも証明が難しくなります。
サイズを間違えて注文してしまいました。交換できますか?
注文時の申告ミスによるサイズ違いは、プリント済み商品の性質上、preTTyを含め交換対応不可が一般的です。必要なサイズ分は追加注文(最小10枚から)で対応することになるため、注文前にM・Lを1枚ずつ多めに入れておく方が結果的に安くつきます。
再製作にはどれくらいかかりますか?
preTTyでは弊社起因の不良の再製作は最優先で着手し、再発送までの日数は不良内容と時期に応じて個別に案内します。使用予定日が迫っている場合は最初の連絡で必ず伝えてください。当日は予備分でしのぎ、再製作品は後日受け取るという組み立ても選べます。
不良対応の勝ち筋は納品当日に決まる
この記事の内容を1行に圧縮すると「開封したらすぐ検品、期限内に写真つきで連絡、サイズは交換でなく予備で吸収」です。不良そのものは確率的に避けられなくても、対応が無償になるか自腹になるかは、納品当日の検品と連絡の速さでほぼ決まります。保証条件を注文前に読み比べておきたい方は品質保証制度と返品・交換の条件を、判断に迷うケースはLINEで写真を送って相談してください。