なぜ「100回洗濯検証」を企画したのか
「このプリント、何回洗濯まで持ちますか?」は preTTy でよくいただく質問です。教えてもらえる答えは多くの場合「正しく洗えば長持ちします」と曖昧で、数字で語られることがほとんどありません。preTTy では、この問いに 自社検証で具体的な数字 を返したいと考え、「100 回洗濯耐久検証」を企画しました。ただし本記事の更新時点(2026 年 9 月)で、100 回洗濯の測定はまだ始めていません。本記事は、検証をどう設計したか(対象・条件・記録する項目)と、1994 年の創業以来 30 年以上の現場運用で見てきた経時変化の目安を 1 本にまとめたものです。
検証企画の枠組み
1. 比較するプリント方法
- シルクスクリーン(インク厚塗り) — 大ロット定番、preTTy の主力工程
- DTF(デジタル転写) — フルカラー対応、版を作らない方式
- カッティング(ラバー転写) — 名入れ・番号入れの定番
- 刺繍 — プリントではないが、洗濯による変化が小さい加工として比較の基準に含める
2. 検証する素材
- 5.6oz ヘビーウェイト綿100%(定番の綿Tシャツ)
- 4.4oz ドライメッシュ ポリエステル100%(部活・スポーツ用途)
- 10oz 裏毛スウェット(クラスパーカー・チームウェア)
3. 洗濯条件
- 家庭用ドラム式洗濯機 / 標準コース / 30℃水温
- 裏返し・洗濯ネット使用(preTTy 推奨運用と同条件)
- 市販の中性洗剤を規定量。柔軟剤・漂白剤は使用しない
- 陰干し(乾燥機は使用しない)
- 10 回ごとに「色調変化」「剥離」「ひび割れ」「生地ヨレ」を撮影記録
※週 2 回着て毎回洗うと、1 年で約 104 回(2 回 × 52 週)になります。「100 回」は、部活のチーム T やスタッフ T をおおよそ 1 年着続けた量の目安です。
これまでの観察まとめ — 30 年以上の現場知見
以下は測定結果ではありません。preTTy が創業以来お客様から伺ってきた「何年使ってどうなった」という声を、使用期間から見積もった洗濯回数の目安(週 1〜2 回着て毎回洗う前提)ごとに整理した定性的な観察です。洗い方・デザインの面積・ボディの色によって出方は変わります。
10〜20 回(数ヶ月〜半年)
- シルクスクリーン: ほぼ変化なし。インクの艶がわずかに落ち着く程度
- DTF: 端のごく薄い部分から微細な毛羽立ちが出始めることがある
- カッティング: 強く擦れる箇所(脇下など)の角が丸まることがある
- 刺繍: 変化なし
30〜50 回(半年〜1 年)
- シルクスクリーン: 厚塗りのインクは健在、薄い表現は若干の沈み
- DTF: 細かい線・グラデーション部分でわずかな色抜け感が出ることがある
- カッティング: 強い摩擦部位で部分的なひび割れの兆候
- 刺繍: ほぼ変化なし、糸の艶が落ち着いてくる程度
70〜100 回(1〜2 年使用相当)
- シルクスクリーン: 「使い込まれた良さ」が出る範囲。ベタ塗りは持つ
- DTF: 全体に淡くなる傾向。フルカラーはここで色味が見え方を変える
- カッティング: 摩擦が集中する部位での部分剥離が現れることがある
- 刺繍: 糸自体は健在。ボディの色褪せが先に進む
「長持ちさせる」ための洗い方
同じプリントでも、家庭での洗い方によって見た目の持ちは大きく変わります(どれだけ変わるかを測った数値は、まだ当社にはありません)。preTTy がご案内している優先順位は次のとおりです。
- 裏返して洗う — 洗濯槽や他の衣類との摩擦がプリント面に直接かからなくなる
- 乾燥機を避ける — 高温は熱転写・DTF の接着層を傷めやすい
- 柔軟剤を控える — 油分がインクと生地の間に入り込むと、長期では剥離リスクになる
- 陰干しする — 紫外線はインクとボディ両方を退色させる
- 洗濯ネット — ドラム式の叩き洗いではプリント面の擦れを物理的に減らせる
用途別「どのプリントを選ぶべきか」
- クラス T(卒業まで持てばいい): シルクスクリーン or DTF どちらでも十分
- 部活・チーム T(1 年ハードに使う): ベタ塗りデザインならシルクスクリーン推奨
- ユニフォーム(毎週洗濯・複数年): シルクスクリーン or 刺繍で耐久重視
- イベント・ノベルティ(数回着用): 耐久より見た目を優先できるので、写真やグラデーションも版なしで出せる DTF が選択肢に入る(preTTy の DTF は普通色(単色)より1ヶ所あたり+880円、濃色向けは+1,100円で、この差は枚数によって変わりません。総額は 自動見積もり で確認できます)
- 長期物販(数年残る商品): シルクスクリーン+陰干し運用を案内
測定を始めたら、本記事に記録を追記します
100 回洗濯の測定は、まだ始めていません。始めたら、上の「検証企画の枠組み」の条件で、開始日と、20 回・50 回・100 回時点の写真、スタッフによる目視評価をこの記事に追記します。それまでは、上の観察まとめを「目安」としてお読みください。
「自分のクラス T も実物に近い例を見てから判断したい」という方は、制作実績ページ で用途の近い制作例をご覧いただけます。用途に合うプリント方法の相談は、LINE / お電話(0120-76-2005、平日 9:00〜18:00)でどうぞ。