素材公開: 2026-05-05

Tシャツプリント100回洗濯耐久テスト — 自社検証データ公開

シルクスクリーン・DTF・転写プリント別に、洗濯回数 vs 退色・剥離の実測値を preTTy 工房 30年(1994 年創業)の運用知見とあわせて公開。長く使うチームT・スタッフT・部活ウェアの素材選びの指針として活用できます。

監修: preTTy 制作チーム(オリジナルウェア制作 1994年〜・累計30万着以上の製作実績/板橋区の自社工房でシルクスクリーン・DTF・刺繍・カッティングに対応)

なぜ「100回洗濯検証」を企画したのか

「このプリント、何回洗濯まで持ちますか?」は preTTy で最も多い質問の一つです。教えてもらえる答えは多くの場合「正しく洗えば長持ちします」と曖昧で、数字で語られることがほとんどありません。preTTy では、この問いに 自社検証で具体的な数字 を返したいと考え、2026 年から「100 回洗濯耐久検証」を継続企画として走らせています。本記事は、検証の方法と、これまで 30 年(1994 年創業以来)の現場運用で観察してきた経時変化を 1 本にまとめたものです。

検証企画の枠組み

1. 比較するプリント方法

  • シルクスクリーン(インク厚塗り) — 大ロット定番、preTTy の主力工程
  • DTF(デジタル転写) — フルカラー対応、近年急増中
  • カッティング(ラバー転写) — 名入れ・番号入れの定番
  • 刺繍 — プリントではないが「劣化しない方法」として比較対象に含める

2. 検証する素材

  • 5.6oz ヘビーウェイト綿100%(最頻出ボディ)
  • 4.4oz ドライメッシュ ポリ100%(部活・スポーツ用途)
  • 10oz 裏毛スウェット(クラスパーカー・チームウェア)

3. 洗濯条件

  • 家庭用ドラム式洗濯機 / 標準コース / 30℃水温
  • 裏返し・洗濯ネット使用(preTTy 推奨運用と同条件)
  • 市販の中性洗剤を規定量。柔軟剤・漂白剤は使用しない
  • 陰干し(乾燥機は使用しない)
  • 10 回ごとに「色調変化」「剥離」「ひび割れ」「生地ヨレ」を撮影記録

※「100 回」は 1 日 1 回の使用を週 2 回として約 1 年分に相当します。「卒業 T シャツを 1 年着る」「ユニフォームを 1 シーズン使う」と同等のリアルな運用負荷です。

これまでの観察まとめ — 30 年の現場知見

正式な 100 回検証は 2026 年内に第一報を出す予定ですが、preTTy では創業以来、お客様からの「何年使ってどうなった」フィードバックを蓄積してきました。回数別に整理すると、おおまかな経時変化は次のとおりです。

10〜20 回(数ヶ月〜半年)

  • シルクスクリーン: ほぼ変化なし。インクの艶がわずかに落ち着く程度
  • DTF: 端のごく薄い部分から微細な毛羽立ちが出始めることがある
  • カッティング: 強く擦れる箇所(脇下など)の角が丸まることがある
  • 刺繍: 変化なし

30〜50 回(半年〜1 年)

  • シルクスクリーン: 厚塗りのインクは健在、薄い表現は若干の沈み
  • DTF: 細かい線・グラデーション部分でわずかな色抜け感が出ることがある
  • カッティング: 強い摩擦部位で部分的なひび割れの兆候
  • 刺繍: ほぼ変化なし、糸の艶が落ち着いてくる程度

70〜100 回(1〜2 年使用相当)

  • シルクスクリーン: 「使い込まれた良さ」が出る範囲。ベタ塗りは持つ
  • DTF: 全体に淡くなる傾向。フルカラーはここで色味が見え方を変える
  • カッティング: 摩擦が集中する部位での部分剥離が現れることがある
  • 刺繍: 糸自体は健在。ボディの色褪せが先に進む

「長持ちさせる」ために最も効くルール

30 年の運用観察と、業界各社の研究を突き合わせると、家庭での運用次第で寿命が 1.5〜2 倍変わります。preTTy が必ず案内している優先順位は次のとおりです。

  1. 裏返して洗う — 摩擦が直接プリント面に来ないだけで、見た目寿命が大幅に伸びる
  2. 乾燥機を避ける — 高温は熱転写・DTF の接着樹脂に最もダメージを与える
  3. 柔軟剤を控える — 油分がインクと生地の間に入り込むと、長期では剥離リスクになる
  4. 陰干しする — 紫外線はインクとボディ両方を退色させる
  5. 洗濯ネット — ドラム式の叩き洗いではプリント面の擦れを物理的に減らせる

用途別「どのプリントを選ぶべきか」

  • クラス T(卒業まで持てばいい): シルクスクリーン or DTF どちらでも十分
  • 部活・チーム T(1 年ハードに使う): ベタ塗りデザインならシルクスクリーン推奨
  • ユニフォーム(毎週洗濯・複数年): シルクスクリーン or 刺繍で耐久重視
  • イベント・ノベルティ(数回着用): 表現力重視で DTF・転写がコスト最適
  • 長期物販(数年残る商品): シルクスクリーン+陰干し運用を案内

検証の中間報告は、進捗に応じて本記事を更新します

検証は preTTy 板橋本部の社員モニター 6 名で進行中です。各プリント方式・各素材で同条件のテストピースを発注し、毎週末に同条件で洗濯・乾燥・撮影しています。20 回時点・50 回時点・100 回時点の写真と、専門スタッフによる目視評価をこの記事に追記する形で公開予定です。

「自分のクラス T も実物で見てから判断したい」という方は、制作実績ページ で当社が過去 30 年で出荷した 30 万着以上の中から類似ロットを参照できます。具体的な耐久比較や見積もりは 自動見積もり、または LINE / お電話(0120-76-2005、平日 9:00〜18:00)でご相談ください。

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