プリント方法公開: 2022-12-05更新: 2025-10-25

インクジェットプリントの特徴と適用シーン

Tシャツのインクジェットプリントを詳しく解説。シルクスクリーンとの違い、フルカラー対応、小ロット向きの理由、色持ちの耐久性、適切なデザインパターンを実例つきで紹介します。

監修: preTTy 制作チーム(オリジナルウェア制作 1994年〜・累計30万着以上の製作実績/板橋区の自社工房でシルクスクリーン・DTF・刺繍・カッティングに対応)

インクジェットプリントの基本

インクジェットプリントは、専用プリンターで布に直接インクを吹き付ける技法です。デジタルデータを直接印刷できるため、フルカラー・小ロット・複雑なグラデーションなど、シルクスクリーンでは難しい表現が可能です。

インクジェットの3大特徴

  • フルカラー対応: 何色使っても料金が変わらない
  • 小ロット向き: 版代不要で少量に強い
  • グラデーション対応: 写真も鮮明に印刷

シルクスクリーンとの違い

  • 版の有無: インクジェットは版不要
  • 色数: インクジェットは無制限
  • 発色: シルクの方が鮮やか
  • 耐久性: シルクの方が洗濯に強い
  • コスト: 大量発注ならシルクが安い

インクジェットの得意なデザイン

  • 写真プリント
  • グラデーション
  • 細かいディテール
  • フルカラーイラスト
  • 文字のグラフィック

インクジェットの苦手なデザイン

  • 大きなベタ塗り(色ムラが出やすい)
  • 濃色Tシャツに明るい色(下地処理が必要)
  • 白文字のみの大量発注(コスト高)
  • 繰り返しパターン(シルクの方が均一)

DTGプリントとの関係

DTG(Direct to Garment)は、インクジェットプリントのTシャツ向け呼称です。技術的にはほぼ同じですが、業界では文脈により使い分けられます。

濃色Tシャツへのプリント

  • 白インクで下地を作る(2度プリント)
  • コスト・時間が増す
  • 仕上がりは濃色でもクリア
  • DTF転写も選択肢

インク種類

  • 水性インク: 肌触り良好・環境に優しい
  • 顔料インク: 発色が鮮やか
  • 染料インク: 繊維に浸透
  • ピグメントインク: 耐久性

洗濯耐久性

  • 10〜30回の洗濯で少し退色
  • 裏返して洗濯で長持ち
  • 漂白剤は絶対NG
  • 直射日光乾燥を避ける

対応素材

  • 綿100%: 最適
  • 綿ポリ混紡50/50: 対応
  • ポリエステル100%: 専用インクで対応
  • ナイロン: 染まりにくい

コストの考え方

  • 1枚あたり1,500〜3,500円(サイズ・色数で変動)
  • 枚数で単価が下がらない(シルクスクリーンと違う)
  • 大量発注には不向き
  • 50枚以下ならインクジェット有利

業界の現在とトレンド

  • デジタルデータ直送で納期短縮
  • 水性インクへの移行
  • 大量生産にも対応する機械進化
  • サンプル製作が容易

こんな時に選ぶ

  • サンプルを1枚だけ作りたい
  • 個別のカスタマイズが多い
  • フルカラー写真を印刷
  • 複雑なグラデーション
  • 5〜30枚程度の小ロット

避けるべきシーン

  • 100枚以上の大量発注
  • 同じデザインを何度も発注
  • 予算が厳しい大量生産
  • 毎回洗濯する制服用途

プリント時間

  • 1枚あたり約5〜10分
  • シルクスクリーンより時間がかかる
  • 大量発注の納期遅延に注意

データ入稿の注意

  • 解像度300dpi以上必須
  • CMYKで作成
  • PNG透明背景が便利
  • データサイズは実寸

発色の特徴

  • 淡い色は飛びやすい
  • 中間色・グラデは得意
  • 蛍光色の再現は難しい
  • CMYKで出ない色もある

おすすめシーン

  • 同窓会・結婚式の記念Tシャツ
  • 写真入り家族Tシャツ
  • 少量のオリジナルデザイン
  • アート・コラボ企画

業者選びのポイント

  • 最新のプリンター導入
  • インクの種類を公開
  • サンプル制作が可能
  • 洗濯耐久のデータ公開

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あわせて読む

  • プリント方法の比較 → /blog/print-method-comparison
  • DTF vs シルクスクリーン → /blog/dtf-vs-silkscreen
  • 写真プリントのコツ → /blog/photo-print-guide
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