写真に使える方式は3つ — DTGはメニューにない
写真プリントの解説記事ではインクジェット(DTG)がよく紹介されますが、preTTy の提供メニューにDTGはありません。自動見積もりで選べるのは、普通色(単色のみ)/金銀ラメ/大粒ラメ/フルカラー/DTF(淡色ボディ)/DTF(濃色ボディ)/刺繍ワンポイントの7方式です。このうち写真が載るのは次の3つです。
| 方式 | 1ヶ所あたりの加算 | 向くボディ | 得意なこと |
|---|---|---|---|
| フルカラー | +330円 | 白・淡色 | 色数無制限。写真やグラデーションを最も安く載せられる |
| DTF(淡色ボディ) | +880円 | 白・淡色 | 転写シートで乗せるため発色が強く、細部の再現が安定する |
| DTF(濃色ボディ) | +1,100円 | 黒・ネイビーなど濃色 | 白引き(下地)を入れるので、濃色でも写真の明るい部分が沈まない |
シルクスクリーン(普通色)は色ごとに版を分ける方式なので、写真の階調はそのままでは再現できません。単色に加工して「2階調のアート調」に振る使い方はできますが、写真らしさを残したいなら上の3つから選びます。
前面A4・30枚で並べた実額
5.6oz スタンダードTシャツ(00085-CVT)に前面A4を1ヶ所入れた場合の実額です(東京都・税込・送料別)。
| 方式 | 10枚 | 30枚 | 100枚 | 30枚の総額 |
|---|---|---|---|---|
| 普通色1色(写真は不可・参考) | 1,953円 | 1,753円 | 1,643円 | 53,710円 |
| フルカラー | 2,283円 | 2,083円 | 1,973円 | 63,610円 |
| DTF(淡色ボディ) | 2,833円 | 2,633円 | 2,523円 | 80,110円 |
| DTF(濃色ボディ) | 3,053円 | 2,853円 | 2,743円 | 86,710円 |
写真を入れるための最小の追加額はフルカラーの330円/ヶ所で、30枚なら総額で9,900円です。濃色ボディを選ぶとDTF濃色になり、DTF淡色よりさらに1ヶ所220円(30枚で6,600円)上がります。白引きの工程がひとつ増えるためです。ボディカラーを黒にするかどうかは、デザインの好みだけでなく総額にも直結します。
前面と背面の両方に写真を入れる場合は箇所数が2になるので、DTF淡色で1枚4,411円、DTF濃色で1枚4,851円(いずれも30枚・東京都)です。位置ごとの料金の組み合わせは プリント位置12プリセットの料金マップ にまとめています。
ボディの色が仕上がりの8割を決める
写真プリントでいちばん多い「思ったより暗い」「色が違う」は、データではなくボディカラーが原因であることがほとんどです。
- 白ボディ — 写真の白い部分がそのまま生地の白になり、いちばん素直に出ます。背景を透過したデータとの相性も最良。フルカラーで最も安く仕上がるのもこの組み合わせです。
- 淡色ボディ(ライトグレー・ベージュなど) — 透過部分にボディの色が乗るため、写真の明るい部分がわずかに色づきます。人物写真では肌色が転びやすいので、背景を残して四角のまま載せるほうが安定します。
- 濃色ボディ — DTF濃色で白引きを入れれば写真は沈みません。ただし白引きの縁がデザインの輪郭として見えるため、背景を透過した切り抜き写真のほうが仕上がりがきれいです。
なお生地の厚み自体は発色にほとんど影響しませんが、薄い生地に大きな面積のDTFを載せると生地が突っ張って見えることがあります。写真を大きく入れるなら5.6oz以上のボディが無難です(オンスの選び方)。
入稿データの条件
- 解像度は350dpi以上・実寸サイズ以上 — A4(21×29.7cm)で使うなら、その実寸で350dpiが必要です。小さい画像を引き伸ばすと輪郭がぼやけます。
- 推奨形式はAI・EPS・PDF(高解像度) — PNG・JPGでも300dpi以上であれば対応できます。背景を抜くならPNG(透過)でご入稿ください。
- カラーモードはCMYK — 画面のRGBとプリントのCMYKでは再現できる色域が違います。CMYKで書き出しておくと、画面との差が小さくなります。蛍光色・金銀は特に再現できない領域です。
- SNSからの再ダウンロードは避ける — InstagramやLINEを経由した画像は圧縮されているため、見た目は同じでもプリントすると粗さが出ます。必ずカメラの元データを使ってください。
スマホ写真でも足りるのか
足ります。最近のスマートフォンのカメラは、標準設定でもA4実寸350dpiに必要な画素数を上回ります。問題になるのは解像度より撮影条件です。
- 暗い写真 — プリントは画面より暗く沈みます。撮影時か編集で明るさを上げておく。
- 手ブレ・ピンぼけ — 拡大すると必ず目立ちます。プリントで救済はできません。
- 背景がごちゃついている — 被写体が埋もれます。背景を抜くか、単色の背景で撮り直すのが早道です。
- デジタルズームで撮った — 引き伸ばし済みなので実質的に解像度が落ちています。近づいて撮り直してください。
入稿前に確認する3つ
- 実寸で等倍表示して見る — 画面で100%表示にして粗さが気にならなければ、プリントでも問題ありません。
- 肖像権・著作権の確認 — 人物が写っている写真は本人の許可、キャラクターやアート作品は権利者の許可が必要です。物販に使う場合は特に慎重に。
- ボディカラーを決めてから方式を選ぶ — 白・淡色ならフルカラーかDTF淡色、濃色ならDTF濃色。順番を逆にすると、あとから220〜770円/ヶ所の差が出ます。
写真を使ったデザインの構図づくりは 写真を活かしたTシャツデザイン、方式全体の比較は プリント方法比較 を参照してください。
よくある質問
写真プリントは何枚から作れますか?
10枚からです。写真だからといって最小ロットは変わりません。版代やデータ化費という費目も無いため、10枚・前面A4・フルカラーなら1枚2,283円(税込・送料別)から作れます。
1枚ずつ違う写真にできますか?
自動見積もりは同一デザインでの算出になるため、1枚ずつ写真を変える場合は個別のお見積りになります。枚数と写真の点数が決まった段階でLINEからご相談ください。
写真プリントは納期がかかりますか?
変わりません。標準5〜7営業日、お急ぎは特急仕上げ(+500円/枚)で3〜4営業日です。方式によって納期が変わるのは刺繍だけです。
白いTシャツ以外でも写真はきれいに出ますか?
出ます。濃色ボディではDTF(濃色)が白引きを入れるため、黒やネイビーでも写真の明るい部分が沈みません。ただし1ヶ所あたりの加算が1,100円と最も高い方式になるので、総額を先に確認してから決めてください。ボディカラーと方式を切り替えて総額を出すと、その場で比較できます。