エンブレムは団体のアイデンティティ
チーム・クラブ・家族・会社のエンブレム(紋章)は、所属意識と伝統を象徴するデザイン要素です。Tシャツに使うと、スポーツチーム的な一体感や歴史の重みを演出できます。
エンブレムの基本形状
- シールド型: 盾の形、欧州紋章の定番
- 円形型: ロゴや印章風
- 矩形型: 現代的でシンプル
- 楯と剣: 戦闘的な印象
- リース: 月桂樹の葉で囲む
エンブレム構成の3要素
- 中心のシンボル: 団体を象徴するイラスト
- 周囲のテキスト: 名称・創立年・モットー
- 装飾要素: 葉・星・王冠など
中央シンボルのアイデア
- 動物(ライオン・鷲・龍・虎)
- 自然物(太陽・月・山)
- 道具(ボール・本・剣)
- 抽象的な紋様
- 頭文字のモノグラム
紋章の色 — 「意味」より「並べ方の決まり」が役に立つ
「紋章の色にはそれぞれ意味がある」と紹介されることがありますが、色を徳目や惑星に結びつけたのは、紋章官ジャン・クルトワの『Le Blason des Couleurs』(1414年)などの著作で、現代の紋章学ではティンクチャー(紋章の色)に特定の意味を割り当てていません(Wikipedia「Tincture (heraldry)」)。チームカラーにどんな意味を込めるかは、団体ごとに自由に決めて構いません。
Tシャツで役に立つのは、色の並べ方の決まりのほうです。紋章の色は、金属(金=オーア、銀=アージェント)と原色(赤=ギュールズ、青=アジュール、緑=ヴァート、黒=セーブル、紫=パーピュア)に分かれ、「金属の上に金属、原色の上に原色を置かない」という規則があります(Wikipedia「Rule of tincture」)。重ねると見分けにくい組み合わせを避け、紋章をひと目で識別できるようにするための規則とされています。Tシャツのボディ色を「地」に見立てると、次のように使えます。
- 白T(銀にあたる)に黄色や金だけのエンブレム → 金属どうしで形が沈みやすい。紺や赤の縁取りを足す
- 黒T・紺T(原色にあたる)に赤や緑だけのエンブレム → 原色どうしで境目がぼやけやすい。白か金の線を1本入れる
- 黒Tに金銀ラメ、白Tに紺や赤 → 規則どおりの組み合わせで、遠目でも形が残る
モダンなエンブレムアレンジ
- 古典紋章をミニマル化
- ジオメトリックなシンボルに置換
- モノトーンで統一
- 書体を現代フォントに
スポーツチームのエンブレム
- チームマスコット(動物)
- ボール・スティック・ラケット
- 設立年
- チームカラー
大学・学校のエンブレム
- 校章の活用
- 校舎のシルエット
- 卒業年度
- 学部ごとのカラー
家紋・和の紋章
- 家系の家紋を活用
- オリジナル家紋をデザイン
- 和柄と組み合わせ
- 墨色の単色プリントが効果的
エンブレム制作のステップ
- 団体の理念・歴史を整理
- シンボルモチーフを3〜5案
- ラフスケッチで形状
- 色・書体の決定
- ベクターデータ化
- Tシャツへの配置確認
プリント方法 — 自動見積もりで選べる方式と金額
preTTy の自動見積もりで選べる印刷方法は、普通色(単色のみ)・金銀ラメ(小粒)・ラメ(大粒)・フルカラー・DTF(淡色)・DTF(濃色)・刺繍ワンポイント(複雑ではないもの)の7つで、ワッペンの後付けは選択肢にありません。エンブレムを胸ワンポイント(縦横10cm以内)に入れた場合の1枚あたりの金額を、5.6oz スタンダードTシャツ(00085-CVT)と4.4oz ドライポロシャツ(00302-ADP)で計算しました(税込・送料別)。
| 印刷方法 | 向くエンブレム | Tシャツ20枚 | Tシャツ50枚 | ドライポロ20枚 |
|---|---|---|---|---|
| 普通色(単色のみ) | 家紋・校章など1色で描ける形 | 1,553円 | 1,353円 | 1,848円 |
| 金銀ラメ(小粒) | 金や銀を主役にした紋章 | 1,773円 | 1,573円 | 2,068円 |
| フルカラー | 多色・グラデーション(白いボディ向け) | 1,883円 | 1,683円 | 2,178円 |
| DTF(濃色) | 黒・紺のボディに多色 | 2,653円 | 2,453円 | 2,948円 |
| 刺繍ワンポイント | 線が太く色数の少ない紋章 | 2,333円 | 2,133円 | 2,628円 |
東京都あての送料を含めた20枚の総額は、Tシャツの普通色で31,980円、刺繍で47,580円です。刺繍は1枚780円の加算なので、普通色との差は20枚で15,600円になります。刺繍を選ぶなら、入稿ガイドの注意点も確かめてください。1mm以下の細い線は糸で潰れる可能性があり、使える色は6色程度まで、グラデーションは表現できません。紋章によくあるライオンのたてがみやリボンの中の小さな文字は、10cm角に縮めると1mmを下回りやすいので、刺繍用には線を太らせた簡略版を別に用意しておくと安心です。
使用シーン
- 部活動の制服
- 会社のロゴ入りユニフォーム
- 家族Tシャツ(家紋)
- 大学チームのアパレル
- スクール・塾の制服
配置と大きさ
自動見積もりのプリント位置に当てはめると、胸のエンブレムは「胸ワンポイント」(縦横10cm以内)、背中に大きく入れるなら「背面」(A4以内・210×297mm)です。袖は位置の選択肢に無く、近い場所として「肩ワンポイント」があります。
- 胸左側: 7〜10cm角(胸ワンポイントの範囲)
- 背面中央: 15〜21cm角(背面A4以内の横幅は21cmまで)
- 肩: 10cm以内(袖へのプリントは個別にご相談ください)
避けたい要素
- 既存ブランドに酷似
- 宗教的シンボルの無断使用
- ディテールが細かすぎて潰れる
- 色数が多すぎる