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Illustratorで作るTシャツデザインの手順

Adobe IllustratorでオリジナルTシャツのデザインを作る手順を解説。アートボード設定、ベクター描画、テキスト配置、入稿データ出力に加えて、見積もりの大きさの区分(ワンポイント10cm以内・A4以内)に合わせた作り方と、区分をまたいだときの金額差、配置画像に必要な画素数までまとめました。

執筆・監修: preTTy 編集部(オリジナルウェア制作 1994年〜・累計30万着以上の製作実績/板橋区の自社工房でシルクスクリーン・DTF・刺繍・カッティングに対応)

IllustratorでTシャツデザインを始める

Adobe IllustratorはTシャツデザインの定番ツールです。ベクター形式なので、どんなサイズに拡大しても画質が劣化しないのが最大の強みです。この記事では具体的な操作手順を解説します。

Step 1: アートボードの設定

  • 新規ドキュメント作成
  • アートボードサイズ: A3(297×420mm)が標準
  • カラーモード: CMYK(印刷用)
  • ラスター効果: 高解像度(300dpi)

カラーモードはCMYKで作るのが基本です。ただし当社のデータ入稿ガイドではRGBのデータも受け付けていて、DTFで刷る場合はRGBのまま入稿しても色の変換はこちらで行います(仕上がりの色味が多少変わる場合があります)。シルクスクリーンで刷るデザインは、CMYKの数値よりもDICやPANTONEの番号で色を指定するほうが、仕上がりの色を合わせやすくなります。

Step 2: Tシャツの型紙を配置

デザインの実寸感を確認するため、Tシャツのアウトラインを配置します。

  • レイヤーを作成し「template」と命名
  • Tシャツのシルエットを実寸で配置
  • レイヤーをロックして誤操作を防ぐ

Step 3: 絵柄の大きさを見積もりの区分に合わせる

プリントの大きさは、当社の自動見積もりでは2つの区分で料金が決まります。胸や背中の小さなロゴは「ワンポイント(縦横10cm以内)」、胸や背中に大きく入れる絵柄は「A4以内(210×297mm以内)」です。描き始める前に、使う区分と同じ大きさの長方形を template レイヤーに置いておくと、仕上がった絵柄が区分をはみ出していないかをいつでも確かめられます。

見積もりの区分大きさの上限1ヶ所あたりの料金配置画像を300dpiで使うのに必要な画素数
ワンポイント縦横10cm以内+598円1,181×1,181ピクセル
A4以内210×297mm以内+898円2,480×3,508ピクセル

区分の境目は金額に直結します。胸のロゴを幅10cmに収めればワンポイント、10.5cmに広げるとA4以内の扱いになり、1ヶ所あたり300円上がります。5.6ozのスタンダードTシャツ(00085-CVT)に普通色1色で30枚刷る場合、胸ワンポイントは1枚1,453円、前面A4以内は1枚1,753円で、30枚では9,000円の差です。背中にも入れる場合も同じで、胸ワンポイント+背中ワンポイントは1枚2,051円、胸ワンポイント+背中A4以内は1枚2,351円です(いずれも税込・送料別)。

表の画素数は、Illustratorに写真やテクスチャなどの画像を配置するときの目安です(10cm÷2.54×300=約1,181ピクセル)。ペンツールで描いたパスや文字は拡大しても粗くならないので、画素数を気にする必要はありません。A4より大きい絵柄(入稿ガイドではプリント範囲の上限をA3の297×420mmとしています)と、袖やポケットの上に刷る位置は、自動見積もりのメニューに無いため、データを添えて個別にご相談ください。肩のワンポイントはメニューから選べます。

Step 4: デザイン制作

  • 新しいレイヤー「design」を作成
  • ペンツール・図形ツールでパーツを作成
  • パスファインダーで形を整える
  • 色は CMYK で指定(RGB からの変換で色味が変わるため)

Step 5: テキストの配置

  • フォントは使用許諾を確認
  • 文字サイズは8pt以上(印刷で潰れにくい)
  • テキストは必ず「アウトライン化」(フォント埋め込み)
  • ウエイト(太さ)で階層を作る

同じロゴを刺繍ワンポイント(1ヶ所+780円)に使う予定があるなら、線の太さにも気をつけてください。入稿ガイドでは、1mm以下の細い線は糸でつぶれる可能性があり、色数は6色程度までが目安としています。グラデーションは糸で表現できないので、刺繍用にはベタ塗りの版を別に作っておくと流用しやすくなります。

Step 6: 入稿データの書き出し

  • 不要なレイヤー(template等)を非表示に
  • 画像の埋め込み・リンクを確認
  • ファイル形式: .ai または .pdf
  • 「別名で保存」でバックアップを作成

当社への入稿は、AI・PSD・PDFが推奨で、PNGとJPGも実寸で300dpi以上なら受け付けています。PDFで書き出す場合はフォントの埋め込みが必要です。入稿後は、データをもとに仕上がりのプレビュー画像を作ってLINEかメールでお送りし、OKをいただいてから製作に入ります。区分をまたぐ大きさの変更は料金が変わるので、プレビューの段階で気づいたときは、見積もりもあわせて確認してください。

よくあるミス

  • RGBの鮮やかな色のまま仕上がりを想像してしまう(当社はRGBの入稿も受け付けますが、仕上がりの色味が多少変わる場合があります)
  • フォントをアウトライン化していない
  • リンク画像が添付されていない
  • 解像度が低い画像を埋め込んでいる
  • 胸のロゴがわずかに10cmを超えていて、ワンポイントのつもりがA4以内の料金になる

便利なショートカット

  • V: 選択ツール
  • Ctrl+Shift+O: アウトライン化
  • Ctrl+G: グループ化

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