この記事で分かること — cheap-tips との役割分担
この記事は、クラスTで 「1人1,500円」という予算上限が先に決まっている 状況を想定した意思決定ガイドです。
似たテーマの記事とは役割が違います:
- クラスTシャツを安く作る方法(cheap-tips) — 安く作るための一般的なコツ を知る記事。800円台・1,000円台・1,500円台のプラン並列で紹介
- この記事(A-04) — 1人1,500円という固定予算の中で、何を優先し、どこを削るか の順番を整理する記事
前者は「安くする知識」、この記事は「決まった予算の中で選ぶ順番」。予算が未定なら cheap-tips、予算が固定されているならこの記事、という使い分けです。
1人1,500円で最初に確認すべき前提
1,500円という単価で意思決定を始める前に、以下の5つを整理してください。これが曖昧だと、後のトレードオフ判断がぶれます。
- クラス人数と必要枚数 — 30人 / 40人 / 50人で選べる構成が変わる。枚数が増えるほど単価が下がり、同じ1,500円で選べる要素が増える
- 予備の要否 — 予備2〜3枚を「1,500円」の中に含めるか、別予算にするか
- 用途(文化祭 / 体育祭 / 卒業) — 用途で重視される価値が違う(文化祭は見栄え、体育祭は目立ちやすさ、卒業は記念性)
- 納期(イベント日) — 急ぎ料金を避けるには最低2〜3週間前の入稿が必要
- 1,500円の解釈 — 税込か税抜か、送料込みか別か。ここが曖昧だと実質予算オーバーが起きる
特に最後の 「税込/送料込の解釈」 は、幹事がクラスに説明する前に明確にしておくべきです。集金後に「送料別で1人 +50円必要」と言い出すと信頼問題になります。
予算を超えやすい6つの要素
クラスTで単価を押し上げる典型要素です。これらを全部入れようとすると、1,500円では収まりません。
- 色数を増やす — シルクスクリーンは版数 = 色数。3色以上にすると版代で数百円単位のアップ
- 前後両面プリント — 版数が単純に倍。前後で違うデザインにするとさらに複雑化
- 特殊インク — 蛍光・ラメ・反射材・パフ(立体)等は数百円のプレミアム
- 厚手ボディ — 5.6oz から 7oz / 10oz に上げると、ボディ単価で200〜500円アップ
- 急ぎ納期 — 特急料金は単価 +10〜15%。2週間以下の納期では選択肢が一気に狭まる
- 個別要素(ネーム入れ・背番号) — 1枚ごとに違う要素は、版を追加するのと同じコスト構造
この6要素のうち、2〜3個までしか1,500円に入らない というのが現実的な目安です。全部入れたいなら予算を2,000円以上に上げるべきで、無理に1,500円に詰め込むと品質が犠牲になります。
予算内に収めるための優先順位
6要素をどう取捨選択するか。予算内に収めるための優先順位は 「コストに効く順」ではなく「クラスTの本質的価値に効く順」 で判断するのが正解です。
優先度 S(絶対に削らない)
- 枚数の確保 — クラス全員 + 予備2〜3枚。足りないと企画自体が成立しない
- デザインの主役要素 — クラス番号・年度・象徴的文字。ここが弱いと「クラスT感」が消える
- 最低限のボディ品質 — 5.6oz 定番綿T。激安業者の極薄素材は透けて失敗する
優先度 A(できれば残す)
- 前面プリントのサイズ — 小さすぎると視認性が下がる
- 色番号指定 — 色ブレ防止に指定はした方がいい(追加コストはない)
- 送料・予備込み価格での合意 — 集金後の追加負担を回避
優先度 B(削りやすい)
- 色数(3色 → 2色 → 1色) — 最も単価に効く削減ポイント
- 背面プリント — 前面のみにすれば版数半減
- 特殊インク — 必要なければ全カット
- ボディの厚み(7oz希望 → 5.6oz)
- ネーム入れ — 個別要素は入れない or 汎用テンプレートに
- 急ぎ納期 — 3週間以上前に発注して特急料金回避
削ってよいもの / 削らない方がよいもの
削ってよいもの(1,500円予算では妥協推奨)
- 色数の上限(2色まで、多くは1色で十分成立)
- 背面プリント(前面ワンポイントでもクラスTは成立する)
- 特殊インクや装飾(なくてもデザインの本質は伝わる)
- ボディの厚手オプション(5.6oz で十分)
- ネーム入れや背番号の個別要素(全員統一デザインで可)
- 高級ブランドボディ(定番業者のボディで十分)
削らない方がよいもの(予算内でも残したい)
- 全員分 + 予備(2〜3枚)の枚数確保
- ボディの最低品質ライン(5.6oz 綿、透け感がないこと)
- 色番号指定(色ブレで仕上がり不満になるのは予算以外の問題)
- デザインの主役要素の視認性(小さすぎないサイズ)
- 送料・予備込みの総額合意(幹事の信頼問題)
典型的な組み方パターン(4つ)
1人1,500円の中で現実的に組める4パターンです。クラスの状況に合わせて選択してください。
パターンA: 定番ベース(30〜40人・失敗しない)
- ボディ: 5.6oz 綿T(定番)
- プリント: シルクスクリーン 1色 前面のみ
- デザイン: クラス番号 + 年度 + 簡単なイラスト
- 所要単価の目安: 1,300〜1,500円
- メリット: 版代ペイ、シンプルで失敗しない、誰も着せなかった失敗回避
- 適合: どの用途でも使える最大公約数
パターンB: 1色 + ワンポイント2色目(30〜40人・少し個性)
- ボディ: 5.6oz 綿T
- プリント: シルクスクリーン 2色 前面(メイン1色 + アクセント小さく1色)
- デザイン: 主役 + 小さな差し色(クラスカラー等)
- 所要単価の目安: 1,500〜1,700円(40人以上推奨)
- メリット: 2色でも印象が大きく変わる、予算ギリギリで個性を加えられる
- 適合: 文化祭で見栄えを少しだけ上げたい
パターンC: 大人数活用で単価ダウン(50人以上)
- ボディ: 5.6oz 綿T
- プリント: シルクスクリーン 2色 前後(2年合同・学年全体企画等)
- デザイン: クラス特定せず学年・複数クラス共通デザインで版代を分散
- 所要単価の目安: 1,400〜1,600円(50人以上で版代の1人負担が減る)
- メリット: 1,500円でも2色+前後が実現可能、学年全体の一体感
- 適合: 体育祭の団別(赤組全体)・文化祭の学年企画
パターンD: カラーウェアで個性化(30〜40人・視認性)
- ボディ: カラーTシャツ 5.6oz(オレンジ・レッド・グリーン等)
- プリント: シルクスクリーン 1色 前面
- デザイン: ボディ色との補色(白・黒・ブランドカラー)で文字・ロゴ
- 所要単価の目安: 1,400〜1,500円(カラーボディは白より +100円程度)
- メリット: プリント1色でもボディ色で個性が出る、体育祭で目立つ
- 適合: 体育祭の団別識別、目立たせたい用途
やりがちな予算超過の失敗
1,500円では収まらない典型的な盛り込み過剰パターンです。集金後に発覚すると調整が困難なので、幹事側で事前にブロックしてください。
- 「4色使いたい」 — クラスカラー + 学校ロゴカラー + イラスト色 で4色になりがち。版代で単価が400〜600円アップ。1色捨てるか、2色に統合するのが正解
- 「前後両面で違うデザイン」 — 版数が2倍で予算オーバー確実。前面のみに集約するか、背面を単色・小さいロゴに抑える
- 「厚手で高級感出したい」 — 7oz ヘビーに上げるとボディ単価で +300〜500円。5.6oz で十分、プリントの質で印象を作る
- 「発注が遅れて急ぎ対応」 — 特急料金で +10〜15%。3週間以上前の発注を死守
- 「20枚以下の少人数発注」 — 版代が単価に効きすぎて1,500円では収まらない。他クラスと合同発注や学年合同を検討
- 「全員の名前入れ」 — 個別要素は1枚ずつ版 or データが必要でコスト増。背面に小さく統一ロゴの方が安い
予算を少し超えてでも残す価値がある要素
1,500円を厳守するあまり品質を落としすぎると、「着なかった」「ダサかった」で企画自体が失敗します。+100〜200円/人の超過で救える価値は以下です。
- 予備2〜3枚 — サイズ違い・汚損・遅刻参加への対応。後から追加発注より安い
- ボディ品質のワンランク上 — 激安ボディを避け定番綿T。着用率が段違い
- 色ブレ防止の色番号指定 — 基本無料。指定するだけで仕上がり満足度が上がる
- 3週間以上の余裕 — 特急料金を払わない → 結果的に予算内に戻る
逆に、4色使いや特殊インクのために +300〜500円/人 オーバーするのは割に合いません。見栄えの向上効果に対してコストが重すぎます。
幹事がクラスに説明しやすい整理の仕方
集金前の告知で、以下の3点を先に伝えておくとクラスの合意形成がスムーズです。
- 「1人1,500円の内訳」 — ボディ代 + プリント代 + 送料 + 予備費、と内訳を示すと透明性が高い
- 「できること / できないこと」 — 「1色前面ならOK、3色や特殊インクはこの予算では入らない」と最初に明示
- 「デザイン案は予算前提で作る」 — デザイン選定時に「版数2まで」「前面のみ」等の制約を先に伝え、超過する案が出ないようにする
クラス説明のテンプレ例: 「予算は1人1,500円(送料・予備込み)。この予算では前面1色プリントまで入ります。3色使いや前後プリントを希望する場合は、+500円で1人2,000円に上げる必要があります。どちらにしますか?」
迷ったら — 相談導線
1人1,500円で具体的にどの組み方が最適か迷ったら、クラス人数・用途・納期を送ってもらえれば preTTy 側で構成案を返信します。1,500円 × 30人 = 45,000円 vs 1,500円 × 50人 = 75,000円では選べる構成が違うので、人数込みで相談するのが早いです。
- 自動見積もり — 枚数・色数・ボディを入力すれば数秒で単価を確認
- LINEで相談 — 人数・予算・用途を送れば最適パターンを提案
- クラスTシャツ完全ガイド — クラスTの基本フローを先に押さえたい場合
- 商品一覧 — ボディの候補を先に絞りたい場合
予算固定の意思決定は 「全部入れたい」を捨てて「何を残すか」に切り替える のがコツです。1人1,500円で作れるクラスTは、選択の順番さえ間違えなければ十分成立します。